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わが国でフィナステリド(プロペシア®)が2005年に上梓され、それまで実質的にほとんど民間療法で対処されていた『男性型脱毛症(AGA:andorogenetic alopecia)』において、本格的に医療機関での治療を求めて受診するケースが近年増加しています。
また、毛髪マーケットの拡大に伴い、頭髪に悩む人に向けた様々な製品やサービスが急増しており、それを受けて、2010年4月13日に日本皮膚科学会から男性型脱毛症診療のガイドラインが発表されました。
F.M.L.が頭髪治療の向上のため、約10年にわたって一緒に歩んできた頭髪専門の医療機関で、実際に治療がどのように行われているか、また有効な治療とはどういうものなのかご紹介いたします。
思春期以降に発症する進行性の脱毛症『AGA(男性型脱毛症)』の男性は、日本に約1,300万人いるとされ、現代人のストレス増加に伴って髪に悩む人々は拡大傾向にあるとも言われています。
近年、女性にも抜け毛や薄毛に関する悩みも増えており、『F-AGA(女性の男性型脱毛症)』と思われる症状の方も少なくありません。
またF.M.L.関連診療施設(*5ヶ所)において2009年の年間外来患者数が、1999年の統計開始以来、初めて10万人を突破したことからも、昨今の毛髪に関する治療需要の高まりがうかがい知れます。

F.M.L.関連診療施設では、F.M.L.による研究開発を基に、「外用薬」と「内服薬」を中心に、患者さま一人ひとりに適した治療を行っており、以下の2つのアプローチを基本に診療にあたっております。
日本皮膚科学会がまとめた男性型脱毛症診療ガイドラインで、推奨ランクA(強く勧められる)と評価された、国内初の経口型育毛剤『フィナステリド(商品名:プロペシア®)』と、同じくA評価の外用剤『ミノキシジル(商品名:リアップ®)』の併用処方をしています。
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日本で認可されている発毛薬はミノキシジルだけです。
ミノキシジルは元々降圧剤として開発された内服薬ですが、副作用として多毛症が認められ、同成分の外用薬が発毛剤として承認されました。
現在、日本では濃度1%、5%のミノキシジル外用薬が商品化されていますが、諸外国では2%、5%、12%などのミノキシジル外用薬も販売されています。高濃度の場合、接触性皮膚炎の原因になることもあるので注意が必要です。
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フィナステリドは、日本でも2005年12月に医療用医薬品として発売になった経口の男性型脱毛症用薬です。
男性ホルモン(テストステロン)がDHT(ジヒドロテストステロン)に変換される際に働く酵素「5αリダクターゼ」を選択的に阻害し、男性型脱毛症の進行遅延に働きます。
フィナステリドは髪の細毛化を予防し、男性型脱毛症の進行を遅延させる為の薬ですが、一部発毛効果も認められています。
より良い治療効果を得るために、心身の健康が必要なのは言うまでもありません。
十分な睡眠が取れていない、喫煙習慣がある、偏食、精神的ストレスが大きい場合に、より良い治療効果が得られないことがあります。体調管理のほか、亜鉛などのミネラルやビタミン各種、ビール酵母などのサプリメントの摂取を勧めることもあります。また、より健康な頭皮を維持する為に、自宅で行えるヘアケアや、洗髪法なども指導しています。
AGA治療は経口育毛剤フィナステリドと、外用薬ミノキシジルの併用処方が必要です。AGAは進行性の脱毛症のため、脱毛の進行を止める「ディフェンス」=「防衛」の治療と、発毛を積極的に促進する「オフェンス」=「攻撃」の治療が必要だからです。
この併用は最も効果が期待できるといわれ、頭髪治療を専門にする医療機関では、フィナステリドを患者の状態に合わせて処方し、さらにミノキシジルを塗布して治療効果をあげています。
ミノキシジルとフィナステリドを併用する効果について、フィナステリドは、脱毛を引き起こす成分の産生を阻害する効果があり、脱毛防止剤として働きます。脱毛を防止しただけでは、本人の期待する効果を超えることは難しいのでミノキシジルを併用します。ミノキシジルは毛母細胞の増殖をさせ、発毛を促します。このようにフィナステリドとミノキシジルは、相乗的に働くことで治療効果を向上させます。
フィナステリドにより脱毛を防止し、ミノキシジルによって発毛を促進すると同時に、新たに生えた頭髪が産毛の段階で抜け落ちないように防いでいるのです。
AGAに対して治療効果の認められる薬剤は、現在のところフィナステリド(プロペシア®)とミノキシジル(リアップ®)の2剤のみであり、効果発現に関しては個人差がかなり存在する。また、フィナステリド(プロペシア®)は保険適応外の薬剤であり、自由診療での対応を余儀なくされるため、他方で保険診療を行いながらの同時進行は、現行における混合診療の問題からどうしても繁雑になってしまいます。
一般の皮膚科における頭髪治療は、主としてプロペシア錠(男性型脱毛症用薬)の単剤処方による、男性の男性型脱毛症の進行遅延です。薄毛症状は進行しませんが、患者が求める発毛と毛髪密度の増加は難しいと考えられます。毛髪量の維持を望むのであれば、プロペシア錠による単剤処方でよいでしょう。ただし、頭皮や全身状態の診察や検査を行わない医療機関が少なくないため、自身で身体状況に気を配りながら内服することが重要です。
一方、頭髪治療専門医療機関での治療目的は「発毛」です。髪を太く長く成長させ、頭髪の密度を増やします。発毛治療では、頭皮や髪の毛だけでなく、一人ひとりの生活環境や脱毛の原因に応じて総合的にケアすることが必要です。経口薬と外用薬を中心に、ビタミン・ミネラルなど一人ひとりにあった処方を行い、生活習慣の指導、ヘアケアの指導までもします。治療効果は、個人差はありますが、多くの場合3~4ヵ月、遅くとも半年ほどで発毛(改善)の兆候が確認できます。発毛を望むなら、頭髪治療専門医療機関を 受診することが望ましいといえます。
このように、医療機関によって治療目的と効果が異なりますので、受診の際は、自分の最終目標を設定し、予算に応じて選択することが大切です。